~当院医師監修~
硬化療法の重大な合併症として深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)があります。深部静脈血栓症を防ぐためには、治療中の疾患がある方は病名や服用中の薬を正しく告げることはとても重要です。特にピル、ホルモン剤、ステロイド剤、一部の骨粗しょう症の薬を内服している方や、過去に深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)と診断された方は、硬化療法が受けられません。また気管支喘息の方も硬化療法に使用するポリドカスクレロールという薬が使用できません。硬化療法は体への負担が少なく外来で治療が受けられますが、治療後のしこりや色素沈着が消えるまで、半年から1年以上の長い期間が必要ですので、きちんと納得した上で硬化療法の治療を受けるかどうか判断しましょう。