弾性ストッキングは着用が難しい
弾性ストッキングを正しく着用することも、治療効果を得るために重要です。下肢静脈瘤の保存療法に使用する弾性ストッキングは、圧迫力が強く、生地にも厚みがあるため、一般的な靴下やストッキングと比べて履きにくいと感じる方も多くいらっしゃいます。しかし、正しい着用方法を身につけ、毎日繰り返していくことで、30秒ほどでスムーズに履けるようになる方も少なくありません。
弾性ストッキングの正しい着用方法
着用方法としては、まず弾性ストッキングの中に片手を入れて、かかとの部分を内側からつまみます。そして、かかとの部分までストッキングを裏返します。次に、裏返したストッキングを下に向けて準備し、つま先から足を入れて、かかとの位置をきちんと合わせます。その後、両手でストッキングを引き上げ、ふくらはぎまでしっかりと装着します。履き終わったら、シワやたるみを伸ばして、ストッキングが足にしっかり密着していることを確認してください。
着用が難しい場合は装着補助器具を
もし着用が難しい場合は、医療機関で指導を受けたり、装着をサポートする専用の補助器具を利用するのもよい方法です。補助器具には、滑らせて履けるタイプや引き上げやすい形状のものなど、さまざまな種類があります。使用する際は、専門医や弾性ストッキング・コンダクターにご相談いただき、ご自身に合ったものを選ぶようにしてください。