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日常生活に運動療法を取り入れよう

運動する習慣がない方にも

下肢静脈瘤の運動療法は、毎日コツコツと続けることが大切です。しかし、これまで運動する習慣がなかった方やスポーツが苦手な方が、急に運動や体操をすると、どこかを痛めたり、長続きしなかったりするケースもあります。そのような方は、日常生活で何かをしながら「つま先立ち」を行うだけでも効果が期待できます。

つま先立ちで筋ポンプ作用アップ

「つま先立ち」の運動によってふくらはぎの筋ポンプ作用を高めることができます。筋ポンプ作用が高まると、下肢の静脈血が心臓へ戻るのを促しますので、下肢静脈瘤の予防、改善につながります。例えば、台所で洗い物をしながら、ベランダでお洗濯物を干しながら、3秒かけて両足のかかとを上げ、次に3秒かけて両足のかかとをゆっくりと下ろし、これを10回ほど繰り返します。電車を待つ駅のホームでも、電車の中で吊革につかまりながらもできる運動です。

座っているときは「つま先上げ」を

「つま先上げ」は椅子に腰かけた体勢でもできる運動です。椅子に座ったまま、かかとを床につけて両足のつま先をゆっくりと上げ、ゆっくりと下ろします。これを10回ほど繰り返します。自宅でテレビを見ているとき、会社でデスクワーク中など、1時間に1回くらい行うとよいでしょう。「つま先立ち」よりも高い効果が得られますので、下肢静脈瘤の運動療法としてぜひ日常生活に取り入れてください。


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