太もものむくみはリンパ浮腫？

太もものむくみはリンパ浮腫の可能性も

下肢静脈瘤のむくみは主にふくらはぎに起こります。すねを指で強く押し、離すとへこんだまますぐに元の状態に戻らない事で、むくみがあるかどうかわかります。その他に、むくみが午後から夕方にかけて悪化する、片方の足だけがむくんでいる、ひざ裏やふくらはぎに浮き出た血管やコブがあるなどの特徴があります。むくみが朝起きた時からある、太ももや足の甲もむくむ、明らかにむくんでいるのにすねを指で押してもすぐに元に戻る場合は、リンパ浮腫が疑われます。

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫は主に婦人科系がんの手術後に起こり、片方の足がむくみ、一日中むくんでいる、足の甲や太もも、ひどい場合は下腹までむくみなどの特徴があります。リンパ浮腫のむくみは下肢静脈瘤と違い、指で押してもへこまない「非圧痕性浮腫」が特徴です。がんの手術直後だけでなく、何年も経過してから起こる場合もあります。きちんと治療しないと、蜂窩織炎を繰り返して次第に皮膚が硬くなります。

足のむくみは早めに受診を

下肢のむくみは、さきほど触れたリンパ浮腫の他に深部静脈血栓症、貧血、甲状腺疾患、心不全などでも起こります。足のむくみでお悩みの方は早めに医療機関を受診しましょう。また、近頃ではむくみを専門としている医療機関も増えており、専門医の下で適切な治療を受けることができます。