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隠れ静脈瘤はない

隠れ静脈瘤とは

ネットで下肢静脈瘤の検索をしていると、たまに「隠れ静脈瘤」という言葉が出てきます。
脚にむくみやだるさなど、下肢静脈瘤特有の症状があるのに目立った静脈瘤が無い場合を隠れ静脈瘤と呼ぶようです。下肢静脈瘤では、静脈が太くなったり、コブのようにボコボコと静脈の膨らみが現れたりするのが一般的ですが、むくみや肥満などによって静脈瘤があまり目立たない方がおられます。しかし、このような方は非常にまれです。

不適切治療に注意

実は、「隠れ静脈瘤」という言葉は、下肢静脈瘤ではない患者さんに手術を受けさせるために使われている場合が大部分です。下肢静脈瘤の見た目が気になって受診する方もいますが、下肢静脈瘤ではなく単に脚のむくみやだるさなどの症状だけで受診する方もいます。一部の医療機関では、下肢静脈瘤ではない方に手術を受けさせるために、「隠れ静脈瘤」という言葉を使って必要のない手術を行っています。私たちはこのような治療?を不適切治療と呼び、注意喚起を行っています。

心当たりの方は専門医の受診を

「隠れ静脈瘤」と言われ手術を勧められた方は、すぐに手術を決めずに1回立ち止まって良く考えましょう。場合によってはエコー検査など、下肢静脈瘤の検査ができる専門医でセカンドオピニオンを求めましょう


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