静脈が太くなる、コブのように膨らむ
下肢静脈瘤になると、足の静脈に血液がたまって、皮膚の表面に青色や赤色の細い血管が目立ったり、太くなりボコボコとコブのような静脈が目立つようになるほか、皮膚が茶色に変色することもあります。しかし、この様な変化があっても意外と気付いている人は少なく、旅行先の大浴場やプール利用時に、家族や他人から指摘されて気づく方も多いようです。
自覚症状と外見的な異常があれば受診を
見た目の異常に加えて、足のむくみや、重だるさなど不快な自覚症状があれば、下肢静脈瘤を発症していることはほぼ間違いないでしょう。下肢静脈瘤は放置していても死に至る病気ではありませんが、さらに悪化すると、皮膚の血流が悪くなるため、湿疹や色素沈着などのうっ滞性皮膚炎や、足に傷ができた場合に傷が治りにくくなり潰瘍を引き起こすこともあります。下肢静脈瘤によって湿疹や潰瘍ができるほど重症化するケースは、実際には多くはないですが、症状があって外見に異常が見られるなら、専門医の下で適切な治療を受けることをおすすめします。