網目状静脈瘤の特徴
網目状静脈瘤は、皮膚の近くを通る細い静脈にできる静脈瘤です。静脈瘤が青い網目のように見えるのが特徴で、網目状静脈瘤と呼ばれています。直径1~2ミリほどの細い静脈瘤なので、伏在型静脈瘤のようにボコボコと大きいコブ状にはなりません。
自覚症状がなく気付きにくい
網目状静脈瘤は足の重だるさなどの自覚症状はありません。それに湿疹や潰瘍などの皮膚炎が生じることもないので、静脈瘤ができていても自分では気づかないことが多いようです。普段の生活では自分の足を目にする機会はあまりないので、人から言われて初めて気が付く事も多い静脈瘤です。
網目状静脈瘤の治療法
ご本人が気にならなければ、網目状静脈瘤は治療の必要はありません。
ただ、スカートを履いたり、水着になったり、足を出すときに他人の目線が気になるようでしたら治療を受けられます。網目状静脈瘤の治療法は硬化療法という注射の治療になります。ポリドカノールという薬剤を注射器で静脈に注入し、1−4週間の間、弾性ストッキングを着用するという比較的手軽な方法です。硬化療法は短時間で治療ができ、身体への負担が少ないことがメリットですが、デメリットとしては、青く見えた静脈に沿って色素が沈着して、半年〜1年以上残る場合があります。