グルー治療の詳細

グルー治療の手順と所用時間

下肢静脈瘤のグルー治療は入院は必要なく日帰り治療が可能です。したがって「家を空けられない」「仕事が休めない」というような忙しい方でも、治療が受けられます。グルー治療は実際にどのような手順で行われるのでしょうか？まず、膝の下に１ヶ所局所麻酔を行い、次に静脈に針を刺し、針穴からカテーテルを静脈の中に入れます。カテーテルにグルー（医療用瞬間接着剤）を注入するための装置（グルーガン）をつなげ、静脈内にグルーを注入し、エコーのプローブで皮膚の上から圧迫して静脈をふさぎます。治療する静脈を全部ふさぎ終わったらカテーテルを抜き、絆創膏を貼って治療終了。所要時間は約20分です。

治療後、生活の制限は？

グルー治療は、年齢や下肢静脈瘤の重症度に関係なく、日帰りで治療を受けられます。治療後、すぐに患者さん自身で歩いて帰宅できますし、身体を動かすお仕事であっても、そのまま仕事場に戻ることもできますから、半日のお休みで治療可能です。治療したその日から日常生活を送れるという点も、グルー治療の大きなメリットの一つです。治療の傷はカテーテルを挿入した針穴だけですから抜糸等もなく、当日からシャワーもOKです。

治療費はどれくらい？

現在は米国製のベナシールを使用したグルー治療が保険適用となっています。保険点数は14,360点で、金額は14万3,600円。さらに麻酔薬や診察料がプラスされ合計金額に保険が適用されます。例えば自己負担が3割の方ですと約4万5,000円です。クリニックにより初診料などの金額に差があるものの、一般的にこの金額がグルー治療の目安となっています。