自分にとって最適な方法を

近年、下肢静脈瘤は日帰り治療が可能となり、手軽に治せる病気となりました。日本で初めて血管外科クリニックとして開業した当院には連日、下肢静脈瘤の患者さんが多数来院され相談を受けますが、下肢静脈瘤は必ず治療しなければならない病気ではありません。それにもかかわらず「すぐに治療をしないと大変なことになります」とむやみに治療をすすめて、不安をあおる医療機関が増えているので気を付けたほうがよいでしょう。下肢静脈瘤は命にかかわる病気ではないので、いつどのような方法で治療を受けるのかはご本人次第です。もちろん、外科的な治療をせず生活習慣の見直しや弾性ストッキングを履くことによって上手に付き合うこともできます。