~当院医師監修~
ストリッピング手術は、ストリッパーと呼ばれているワイヤーで静脈を引き抜く下肢静脈瘤の手術です。血管内治療が保険診療になるまでは、下肢静脈瘤の手術といえばストリッピング手術のことを指していました。「静脈を引き抜く」と聞くと驚く方も多いですが、足にはたくさんの静脈があり、ストリッピング手術をしても血流に支障は出ません。ストリッピング手術は下肢静脈瘤の根治手術として100年以上前から行われており、足の血管がボコボコと膨らむ伏在型(ふくざいがた)静脈瘤に適した手術です。伏在型静脈瘤とは、太ももやふくらはぎの伏在静脈という太い静脈の逆流防止弁が壊れたことによりおこる静脈瘤で、足にだるさやむくみが出やすく、悪化すると皮膚炎や潰瘍まで進んでしまう場合もあります。