~当院医師監修~
日本では下肢静脈瘤の治療として1990年代から硬化療法が行われるようになりましたが、再発が多かったため一時期あまり行われなくなりました。しかし、2000年ごろに新しい硬化療法である「フォーム硬化療法」が開発されました。硬化剤に空気を混ぜた泡状の薬剤を静脈に注射する治療方法で、薬剤の濃度が薄くても効果あります。また、進行した静脈瘤でも治療可能なため、現在、専門クリニックでの硬化療法ではフォーム硬化療法が主流となっています。
フォーム硬化療法は、薬を静脈に注射するだけの治療法なので、体への負担が少なくご高齢の方でも安心ですし、再発した静脈瘤でも日帰り治療が可能です。ちなみに、従来の硬化療法はフォーム硬化療法と区別するために液状硬化療法と呼ばれています。