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弾性ストッキングの選び方

弾性ストッキングの種類

下肢静脈瘤の治療や予防に用いられる弾性ストッキングには、いくつか種類があります。ふくらはぎまでを覆う膝下丈の「ハイソックスタイプ」、太ももまでを覆う「ストッキングタイプ」、さらにお腹までしっかりカバーする「パンストタイプ」などがあります。また、つま先が覆われているタイプと、つま先が開いているタイプもあり、それぞれ使用感や通気性が異なります。これらの中から、ご自身の症状や生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

弾性ストッキングのサイズ

次に大事なのはサイズ選びです。弾性ストッキングは、足をしっかりと圧迫するよう設計されているため、履く際に「きつい」と感じる方も少なくありません。しかし、弾性ストッキングの十分な効果を得るためには適切なサイズを選択しなければいけません。サイズは、基本的に足首の周囲の長さを基準として選びます。市販のストッキングはS・M・Lなどのサイズ展開になっていますが、メーカーによってサイズの基準に違いがあるため、購入前にパッケージなどに記載されているサイズ表を必ず確認してください。

目的によって圧迫力を選ぶ

弾性ストッキングには、圧迫力の強さによって段階があります。一般的には「弱圧」「弱中圧」「中圧」「強圧」と分類されており、目的や症状の重さによって適したものを選ぶ必要があります。たとえば、下肢静脈瘤の予防や軽度の症状には比較的弱い圧迫力のものが用いられ、中等度以上の症状や硬化療法後のサポート、皮膚に変化がある場合などには、より強い圧迫力のものが選ばれる傾向にあります。初めて使用される方は、まず弱圧または弱中圧のものから始めてみて、症状の変化や使用感を見ながら、必要に応じて強いタイプへ切り替えるのがよいでしょう。どの圧迫力が適しているのか判断が難しい場合には、主治医や弾性ストッキングに関する専門知識を持った「弾性ストッキング・コンダクター」に相談することをおすすめします。


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