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腹式呼吸で下肢静脈瘤を改善

腹式呼吸の効果とは

下肢静脈瘤の予防・改善には下肢の静脈瘤の流れを促進することが有効です。そのためにはふくらはぎの筋ポンプ作用が重要ですが、実はそれ以外にも、呼吸をすることで下肢の静脈血の流れは促進されます。特に腹式呼吸は、静脈血を流れやすくし下肢静脈瘤の予防・改善にも役立つだけでなく、気持ちを落ち着かせたり、免疫力を高めたり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

呼吸ポンプ作用の仕組み

呼吸をすると静脈血が流れやすくなる仕組みを呼吸ポンプ作用と呼びます。息を吸うと肺が膨らみ胸郭が広がります。それによって胸部の内圧が低下し、下肢を流れる静脈血が引き寄せられ心臓に戻りやすくなります。下肢静脈瘤の予防・改善のためには、この呼吸ポンプ作用をより働かせることが必要で、それには腹式呼吸が効果的です。

腹式呼吸で静脈血の流れを促進

腹式呼吸は腹筋を使った深い呼吸法です。鼻から息を大きく吸うと横隔膜が下がりお腹に圧力がかかることで静脈が押され、口から息を吐くと横隔膜が上がり静脈血が心臓へ流れるという仕組みです。慣れていない方は、両手を腹部に当てて息を吸ったときにおなかが膨らんでいるか、吐いたときにお腹が凹んでいるか確認しながら呼吸してみるとよいでしょう。1日5分間でも毎日コツコツと腹式呼吸を続けていれば、半年ほどで意識しなくても自然に腹式呼吸ができるようになり、下肢静脈瘤の予防・改善にも役立ちます。


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