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下肢静脈瘤の治療法を決めるのは患者さん

誰でも受けられる保存的治療

下肢静脈瘤にはさまざまな治療法がありますが、どなたでも受けられるのは保存的治療です。保存的治療とは、弾性ストッキングを着用したり、軽い運動やマッサージなどのセルフケアをしたり、日常生活の中に治療を取り入れていく方法です。ただし、保存的治療は下肢静脈瘤を根本的に治療するわけではなく、不快な症状の改善や下肢静脈瘤の悪化を予防するために行います。

その他の治療法

保存的治療以外の治療法は、患者さんが希望しても治療を受けられないことがあります。特に注意が必要なのは、深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の病歴を持つ患者さんです。深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症にかかったことがある患者さんは、硬化療法や血管内治療によって、新たな血栓が生じてしまう危険性が大きいため、基本的には保存的治療を行うことになります。

治療法の選択は患者さん自身

下肢静脈瘤の治療では、血管内治療と硬化療法や瘤切除など、いくつかの治療法を組み合わせて行うこともあります。ちなみに保存的治療はどの治療法とも組み合わせることができます。一般的に下肢静脈瘤の治療法を決める際には、患者さんの症状に合わせて、医師がいくつかの治療法を提案し、それぞれのメリット・デメリットの説明を受けて、最終的には患者さん自身が選択します。


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