アーカイブ

カテゴリー

下肢静脈瘤の診察室で行われること

視診で異常を確認

下肢静脈瘤の診察では、どのように視診、触診が行われるのでしょうか? 診察室では、記入された問診表を元に医師が視診と触診を行います。下肢静脈瘤の視診は足を目で見て、静脈にコブのような膨らみがあるか、静脈の広がりや蛇行などを観察します。ほかにも視診では、足の太さに左右差があるか、皮膚の色の変化はあるか、ただれ、炎症、潰瘍の有無など、下肢の異常を確認します。

触診ではむくみや痛みなどを確認

下肢静脈瘤の触診では、実際に医師が手で下肢に触れて、むくみなどの異常がないかを確認します。むくみがある場合は、すねを指で強く押して放すと、指の跡が残ってなかなか元に戻らない状態になります。下肢にむくみが出ていれば、下肢静脈瘤または静脈うっ滞が疑われるでしょう。また、足を押して圧迫したときの痛みや、皮膚の硬さなども調べます。視診、触診のほかに、聴診器を足の血管に当てて雑音の有無を確認する、聴診を行うこともあります。視診、触診、聴診だけでもある程度の診断は可能です。

下肢静脈瘤の診察を受けるときは

多くの静脈瘤は膝から下に生じるケースが多いですが、なかには太ももや陰部近くにも生じることもあるので、もしそのようなところに静脈瘤が現れている場合は、診察の際に恥ずかしがらずにきちんと伝えましょう。受診の際は足をすぐ出せるようにスカートなどの服装で行くとスムーズに診察ができます。


pagetop