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下肢静脈瘤の治療はどこで受けるか

下肢静脈瘤の検査・治療は血管外科へ

下肢静脈瘤は下肢の静脈を流れる血流が滞り、足の静脈が太くなったりボコボコとコブのように膨れ上がったりする病気です。このように血管に起こる病気ですから、どの診療科で受診すればよいかといえば基本的には血管外科になります。一般的に血管外科は総合病院や大学病院に設置されていますが、お住いの地域で血管外科が見つからなければ、心臓血管外科を受診して下さい。その際、下肢静脈瘤の検査や治療に対応しているかを事前に問い合わせることをお勧めします。

下肢静脈瘤を治療する医療機関が増加

最近では下肢静脈瘤専門のクリニックも登場し、一部の形成外科や皮膚科、美容外科などでも下肢静脈瘤の治療を行うところが増えてきました。血管外科以外の診療科で下肢静脈瘤の治療を始めるようになったのは、2011年の血管内レーザー治療が健康保険に適用されたのがきっかけとなっています。従来は、入院が必用なストリッピング手術が主流でしたが、低侵襲な血管内レーザー治療によって日帰り手術が可能になりました。その後、波長1470ナノメートルの血管内治療と高周波治療が2014年に、グルー治療が2019年に、それぞれ健康保険の適用となりました。

血管内治療は血管外科の専門領域

多くの医療機関が積極的に下肢静脈瘤の治療を行うようになり、現在は血管内治療が広く普及しています。患者さんにとって下肢静脈瘤の治療を受けやすい時代になったのはよいことですが、なかには下肢静脈瘤に関する経験が浅い医師が治療を行っている医療機関もありますので、不安な方は下肢静脈瘤を専門としている血管外科の受診をおすすめします。


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