肥満と下肢静脈瘤の関係

肥満と下肢静脈瘤の発症には関係があると言われています。また、下肢静脈瘤の患者さんで肥満の方は、標準体型の方と比べて、男女共に下肢静脈瘤が悪化しやすい傾向にあります。

なぜ肥満は下肢静脈瘤を悪化させるのか？

なぜなら肥満の方は、運動不足になりがちなので足のふくらはぎの筋ポンプ作用が弱くなり、下肢静脈瘤を発症しやすくなるからです。また、お腹にたまった脂肪によって腹圧が上昇することで、腹部の静脈が圧迫され静脈に負荷がかかります。このような原因で下肢静脈瘤が悪化すると考えられています。

肥満体系の方はダイエットを

肥満はさまざまな病気の要因になっていますから、下肢静脈瘤の発症や悪化を防ぐためだけでなく、ご自身の健康のためにダイエットを心がけたほうがよいでしょう。内臓肥満がたまっている方、コレステロール値や血糖値が高い方などは、動脈硬化を起こしやすく脳梗塞や心筋梗塞などの原因にもなります。体系が気になっている方は、メタボ健診と呼ばれている「特定健診」を積極的に受けるようにしてください。そして肥満と判定された方は、メタボ改善のための生活習慣を見直す支援「特定保健指導」に従い、肥満解消に努めましょう。