親が下肢静脈瘤だと子どもの発症率は?
親が下肢静脈瘤だと子どもも下肢静脈瘤になりやすいのでしょうか?下肢静脈瘤の発症リスクとして、遺伝も関係性があると言われています。ある調査において、両親に下肢静脈瘤がある場合、子どもは約90%と高い確率で下肢静脈瘤を発症しているというデータがあります。片方の親が下肢静脈瘤の場合は約25~62%、両親共に下肢静脈瘤がない場合は約20%の割合で子どもにも下肢静脈瘤が見られるとのことです。
下肢静脈瘤を引き起こすのは遺伝子なのか?
そうかといって下肢静脈瘤を引き起こす遺伝子は未だ見つかっていないことから、下肢静脈瘤が遺伝であるとは断言できません。ただ、親が下肢静脈瘤だと、子が下肢静脈瘤になりやすい傾向があることは調査報告でわかっていますので、遺伝性があることは間違いありません。
親の生活習慣が子どもの発症リスクに
下肢静脈瘤の発症リスクとして、長時間の立ちっぱなしや、肥満、喫煙などの要因があげられますが、例えば、立ちっぱなしで行う親の仕事を子どもが引き継いだ場合は、下肢静脈瘤を起こしやすくなります。また、親と同じように子どもも過食ぎみだと肥満になったり、親が喫煙すれば子どももタバコを吸うようになったりと、子どもの生活習慣が下肢静脈瘤の発症リスクを高めていることになります。親が下肢静脈瘤だと子の発症リスクが高まるのは、親の生活習慣の影響も考えられます。