マッサージで血流促進
下肢静脈瘤の症状の一つに足のむくみがあります。むくみでつらいときは、セルフケアとして簡単な足のマッサージを行いましょう。血流を促進してリンパ液の流れをよくするため、むくみを改善します。足にたまった血液から出た水分を再吸収する先の一つがリンパ管ですから、リンパ液が増えすぎると再吸収する水分量が減ってしまうことで、むくみの悪化にもつながります。
やさしくさすりあげるのがポイント
太もも、ひざ下の部分と2つに区切り、太もも部分から先にマッサージを行います。床に座った姿勢で、両方の手のひらでひざ上を両側から包み込み、密着させながら、下から上へ、足の付け根に向かってさすり上げます。上まで来たら手を放し、もう一度、ひざ上から行います。太ももを1分程度マッサージしたら、次に足首からひざ下までを上に向かって同様にマッサージします。手のひらでやさしく足をさすりあげるのがポイントです。マッサージクリームなどを使うと、手が滑りやすくなりスムーズにマッサージができます。逆方向(上から下へ)のマッサージはしません。
マッサージで静脈は破れません
下肢静脈瘤が原因の足のむくみは表面で起きているので、力を入れずにやさしくさする程度で血流が促進されます。逆に強く押しても血行促進の効果は出ません。浮き出た血管の上をマッサージするのが不安という方もいらっしゃいますが、マッサージで静脈が破裂することはありません。