デスクワークの合間にできる体操

長時間、座ったままだと血流が停滞

立っているより座っているほうが楽に感じますが、座っていても足の負担は大きく減るわけではありません。長時間、座ったままの状態でも足の血流が滞り、下肢静脈瘤の原因になるほか、すでに下肢静脈瘤の症状がある方は悪化にもつながります。では、デスクワークの方はどのようにしたらよいのでしょうか？

デスクワーク中でも積極的に足を動かす

デスクワークの方は仕事中、その場を離れることは難しいと思います。しかし、短時間でも、水分補給に行ったりトイレに行ったりと、意識して席を立って歩くようにすると足の血流が促進されます。また、座ったままできる体操を覚えて、仕事の合間や疲れを感じたときに実践してみましょう。深呼吸をすると胸腔内圧が下がり、足の血液が心臓に戻りやすくなりますので、足の運動と合わせて行うと効果的です。

座ったままできる体操

浅く腰をかけて椅子の背にもたれかかり、体が斜め一直線になるように足を肩幅くらいに開いて前に伸ばします。鼻から大きく空気を吸い込んでゆっくり口から吐き出します。同時にかかとを床につけた状態で、つま先を立てたり伸ばしたり、上下にゆっくり10回動かします。そして、両足同時または片足ずつ、つま先で円を書くように外側に向けて5回、内側に向けて5回回します。同時に両手を万歳するように上げて、深呼吸を行うとさらに効果的です。お昼・夕方・休憩時間など、一日のなかで体操するタイミングを自分で決めておくのもおすすめです。